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Storia d'Europa 3: il Medioevo [Medieval History]

Gherardo Ortalli.jpg
Gherardo Ortalli ed.
Storia d'Europa 3: Il Medioevo, secoli V-XV
Torio: Einaudi 1994, 1267 p.

Nota introduttiva
Elenco delle abbreviazioni

Parte prima: Il quadro: articolazioni, presupposti, ipotesi unificanti
- Scenari e proposte per un medioevo europeo, by Gherardo Ortalli
- Il barbaricum: presupposti dell'evoluzione altomedievale, by Lech Leciejewicz
- L'articolazione linguistica medievale, by Günter Holtus & Johannes Kramer
- Pratiche e culture religiose, by Sofia Boesch Gajano

Parte seconda: Alternative per un'Europa possibile
- Bisanzio, by Jadran Ferluga
- L'Islam e l'Europa, by Pierre Guichard
- Ad Occidente, l'entità Europa nell'alto Medioevo, by Vito Fumagalli

Parte terza: Verso assetti consolidati: tra nuovi centri e periferie
- L'entità Europa nel basso Medioevo, by Donald J. A. Matthew
- Gli Slavi occientali e meridionali e l'area balcanica, by Sima Cirkovic
- Russi e Slavi orientali, by Frank Krämpfer
- L'europeizzazione dell'area baltica e nordorientale, by Eric Christiansen

Parte quarta: I grandi sistemi ordinatori
- La categoria giuridica nella cultura europea del Medioevo, by Carlos Petit & Jesús Vallejo
- Le istituzioni ecclesiastiche, by Judith Herrin
- Il papato medievale e il concetto di Europa, by Agostino Paravicini Bagliani
- La moneta, by Stanislaw Suchodolski
- Pesi e misure, by Jean-Claude Hocquet

Parte quinta: L'Europa attraversata: culture, riti, condizioni
- Scritture e libri da Alcuino e Gutenberg, by Attilio Bartolo Langeli
- Riti di passagio nell'Occidnete medievale, by Diane Owen Hughes
- Condizione e ruolo della donna, by Shulamith Shahar
- L'immagine, by Jean Wirth

Parte sesta: Frontiere ed aree economiche
- Nuovi e mutevoli orizzonti: verso ed oltre l'Oriente mediterraneo, by David Jacoby
- Il tardo medioevo: sviluppo e sottsviluppo, by Henryk Samsonowicz

indice dei nomi di persona e di luogo

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1990年刊であるが、少なくともわたしの知る限り、一巻本の西洋中世概論として、内容の質の高さで本書をうわまわるものはいまだない。イタリア語ゆえに日本で口の端に上ることもないが、西洋中世に携わる者であれば手元に置いておいて損はない一冊である。

編者のオルタッリ自らが筆を執る第一章から明らかなように、本書全体として、「ヨーロッパ」の中世とは何かにこだわる作りとなっている。古代の地理概念において、アシア、アフリカ、エウロパという三つの大陸に分類されたうちのひとつであるエウロパが、中世という千年のスパンにおいて、いかにして多様性の中の統一体となったのか、そのエウロパと外部を分かつものは何かという線に沿って、章立てはなされているように思われる。とりわけ、プティ、フマガッリ、バリアーニらの章は、オルタッリの総論と平仄が合っている。

執筆者の人選がすばらしい。イタリアは、自国に適切な執筆者がいないと思えば、外国の研究者に原稿を依頼し、それをイタリア語訳するというシステムができあがっている。そして執筆者の出自が、特定の国に集中しているわけではなく、英独仏東欧とバランスよく分散している。貨幣史のスホドルスキと経済史のサムソノヴィチはいずれもポーランド人であり、とりわけ北方経済の研究においては必ず引用される大御所であるが、彼ら自身が基本的にポーランド語で執筆するため、分野を超えてはそれほど知られていない。言語的問題ゆえに西欧では名前のあまり知られない大物に寄稿を依頼できるのは、やはり栄光のローマの後継者であるイタリアならではの特権かもしれない。よい本を作るためには、労力と金を惜しまず。

本書が誇るべきは、中世における言語問題の章をたてたことである。ゲルマン、ロマンス、スラブにくわえて、ギリシア、ラテン、ヘブライ、アラビアまで視野に入れ、短い頁に手際よくまとめている。中世ヨーロッパの言語全体を概観した記述は、ひょっとするとこの論考が唯一のものかもしれない。ピーター・バークが近世に対して行った試みは、中世においてもなされるべきであろう。中世における言語問題についてはフィリップ・ヴォルフの小著(Les origines linguistiques de l'Europe occidentale, Paris 1971)があるにはあるが、ゲルマンとロマンスしか対象としていないという難点がある。

手元に本巻しかないゆえ、全体の編集方針はわからないが、全5巻で、総論である1巻(L'Europa oggi)と中世を除けば、各巻につき二人の編者があてがわれている。2巻(Preistoria e antichità)はJean GuilaineとSalvatore Settis、4巻(L'età moderna)はMaurice AymardとCarlo Ginzburg、5巻(L'età contemporanea)はPaul BairochとEric Hobsbawmである。ヨーロッパの歴史学界を代表する錚々たる面々であると同時に、イタリア人と外国人のセットにしているという点が特徴的か。

写真は編者のオルタッリ。元ヴェネツィア大学の中世史講座正教授。


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