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皇帝ユスティニアヌス [Early Middle Ages]

皇帝ユスティニアヌス.jpg
ピエール・マラヴァル(大月康弘訳)
皇帝ユスティニアヌス
文庫クセジュ883 2005年 182+v頁

第1章 統治の枠組み
第2章 帝国統治の役者たち
第3章 法と秩序
第4章 再征服戦争
第5章 防衛戦争
第6章 社会経済上の諸問題
第7章 宗教政策
結論

訳者あとがき
参考文献

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忙しすぎて、このブログも一月以上放置した。にもかかわらずヒット数は上がり続けている。理由はよくわからない。

ソルボンヌ大学の碩学による、よくまとまった本。

東ローマ帝国とビザンティン帝国は基本的に同じ対象を指すと思うが、日本では、7,8世紀頃まで、ビザンティン帝国とは言わない。6世紀のユスティニアヌスも、東ローマ皇帝とは聞くが、ビザンティン皇帝というと、やや違和感がある。なんでだろうね。東ローマでとうしておけば、混乱しなくて楽なのにね。

ユスティニアヌスは、高校の教科書にも掲載される著名人である。理由の一つは、『ローマ法大全』という体系的なローマ法集成をトリボニアヌスらに編纂させたことであり、理由のもう一つは、西ローマ帝国崩壊後、ふたたび地中海全体を一人の皇帝の支配化においたことである。それ以外にも、ペストであるとか信仰問題であるとかハギア・ソフィアの建設であるとか、いろいろと論じるべきこともあり、Michael Maas ed., The Cambridge companion to the age of Justinian. Cambridge 2005という手引きもある。ユスティニアヌスの治世期は、後期古代といわれる時代で、社会構造の大きな転換点となっていた。ユスティニアヌスの活動が、その枠組みの一部に寄与したことは間違いない。

クセジュでは、帝政時代のローマ皇帝の翻訳が相次ぐ。先々月『ハドリアヌス』が刊行され、来月『テオドシウスと四分統治』がでる。もう一冊、4世紀の重要な皇帝が予定されていると聞く。日本語で、ローマ皇帝をまとめて論じたものはあったとしても、個別の皇帝を取り上げたものは、案外少ない。翻訳はありがたいことである。

…文章もかけなくなってるな。

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