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The relations between Ancient Russia and Scandinavia and the Origin of the Russian State [Medieval Scandinavia]

The relations between ancient russia and scandinavia.jpg
Vilhelm Thomsen
The relations between Ancient Russia and Scandinavia and the Origin of the Russian State
Oxford & London: James Parker 1877(2009), 150 p.

Lecture 1: On the inhabitants of Ancient Russia, and the foundation of the Russian State
Lecutire 2: On the Scandinavian Origin of the Ancient Russ
Lecuture 3: On the denomination and history of the Scandinaviana element in Russia

Appendix
Old Russian proper names
Addditions
Index

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ロシアに関するマニアックな本のエントリが続く。仕事なので仕方がない。

本書はロシア建国におけるヴァリャーグ問題、すなわちロシア建国にスカンジナビア人がどのように関わったかに関する、初めての学術的著作である。フィロロジカルな分析であるが、いまでも本書が出発点である。トムセンはコペンハーゲン大学の文献学教授。オックスフォードに招かれたときの英語講演である。

わたしはアマゾンに本書が復刊されているのを見て喜び勇んで注文した。出版社はきいたことがなかったが、安かったし。あけてびっくり、いたるところに線が引かれてある。思うに、ウェブにPDFであがっているテクストにそのまま表紙をつけて販売しているという構図である。アマゾンで調べると、複数の出版社が同じタイトルのものを「復刊」している。版権も切れているし、法的に問題はないのだろうが、なんかがっかり。通常名著を復刊するときは、あたまに同時代の専門家がその名著を現在のコンテクストに位置づけた「はじめに」がつく。そしてそれがとても役に立つのである。ウェブでただで手に入るとすれば経済的な意味で出版社が復刊する利もなくなるし、今後、名著の「復刊」はなくなっていくのかねえ。そうだとすればグーグル革命の弊害かもしれない。

なお本書の本来の持ち主の名誉のために申し添えておけば、線が引かれていた箇所は適切。読み手はまともな知性の持ち主であったことが推測できる。

写真を見てもらえばわかると思うが、表紙のタイトルは「The relations between Ancient Russia and Scandinavia and the Origin」であり「of the Russian State」が抜けている。タイトルの文字数が多いの適当にぶった切ったとしか思えない。でこれじゃあ意味がわかんねーだろ。

共通テーマ:学問

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