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The empire of Cnut the Great [Medieval Scandinavia]

The empire of Cnut the Great.jpg
Timothy Bolton
The Empire of Cnut the Great. Conquest and the Consolidation of Power in Northern Europe in the Early Eleventh Century(The Northern World 40).
Leiden: E. J. Brill 2009, 351 p.

Preface and acknowledgements
Abbreviations
List of figures

General introduction
Part 1: The nature of Cnut's hegemonies in England
1. Introduction
2. Two national government in Cnut's reign
3. The government in the localities of Southumbrian England in the reign of Cnut
4. Cnut and the English Church
5. Cnut and the Imperium of late Anglo-Saxon England: Northumbria, Wales, Scotland and Ireland

Part 2: The nature of Cnut's hegemonies in Scandinavia
6. Introduciton
7. Cnut and the development of the 'machinary of control' in western and central Denmark
8. Cnut, eastern Denmark and the Baltic
9. Danish spremacy in Scandinavia inthe early eleventh century: Cnut and the regimes of Norway and Sweden
10. The conquest of Norway and the development of imperial aspirations

Conclusion

Appendix A
Appendix B
Bibliography
Index

* * * * * * * * * *

今日オフィスに届いた。今年、私にとって最も重要な本。ぱらっとみた感じでは、たぶん私の議論とは被らないので、ほっとした。ともかく熟読せねばならない。

注目すべきは第5章。ノーサンブリア+いわゆるケルティック・フリンジ。ウェセックス王の力が及ばなかったこの辺縁に、クヌートがどう介入したかがポイント。このあたりについてはすでに論文レベルで研究はあるのだが、全体をどうとらえるかという点にはいたっていなかった。スコットランドのマクベス(シェークスピアのマクベスですよ)が臣従したのも、クヌートの時代。イングランド史ではなくブリテン史という枠組みにたつと、クヌートの位置はいっそう鮮やかに浮き立つ。

ボルトンはおそらく30台前半だと思うが、サイモン・ケインズの弟子。今はサザビーズの写本部門に勤務する。日本も職がない職がないというが、ヨーロッパはその比ではない。MITの教授が「ヨーロッパはクレージーだ」と言っていた。ボルトンが北欧で世話になった先生が、ニルス・ロンとミケール・ゲルティング。私と共通する。ちなみにミケールの中学校のときの先生が、ニルス。大学は出たけど仕事がなかったとか言っていたが、そう考えるとニルスはずいぶんえらくなったものだ。6月でコペンも退官だけど。

クヌートは、その名ばかり高く、研究は少ない。個人に焦点を絞ったものは、1912年のラーソンの伝記(ラーソン自身の興味深い生涯については、ここ)、1993年のローソンの伝記、翌年のランブルが編んだ論集に限られる。イングランド、デンマーク、ノルウェーの三国の長となった割には、お寒い結果である。とはいえ、実のところ、アルフレッド大王やウィリアム征服王も、きちんとした伝記はない。皆、英雄伝にしり込みするのだろうか。資料がありすぎる、ということではないと思うが。

さすがブリル殿下。この円安にあって、20000円を切りません。いったい何部刷ってんのかねえ。

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