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La vie des moines au temps des grandes abbayes [Medieval Spirituality]

La vie des moines au temps des grandes abbayes.jpg
Dom Anselme Davril & Eric Palazzo
La vie des moines au temps des grandes abbayes
Paris: Hachette 2000, 344 p.

Introduction
- Les moines dans le monde religieux médiéval
- Les sources
- La famille monastique
- La vie d'une moine
- Les soins corporels
- L'oeuvre de Dieu "Opus Dei"
- Les livres du monastère
- L'espace du monastère
- Les rapports avec le monde
Conclusion

Liste des abréviations
Notes
Glossaire
Annexe
Bibliographie
Index des noms propres

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フランス語圏の修道院史では、リーディングな立場にある二人の共著。好著。例によってアシェット社の日常生活シリーズである。

とりわけ、後半のパラッツォの手になる部分が目新しい。日本でどれくらい知られているのかわからないが、パラッツォは典礼書の研究の第一人者であり、以前もその著作を紹介した。日本における西洋中世研究において、もっとも弱いのはこの典礼研究である。もちろんカーゼルやユングマンといった典礼研究の基本書の邦訳はあるにはあるが、歴史家にとっては敷居が高い高い。典礼テクストはただそれを読んだだけでは何のことやら良く分からない。それが典礼空間の中で、より大きく言えばキリスト教社会の中でどのように機能していたのかを理解しなければ、なぜそのような規定となりえたのかがわからないのである。パラッツォは、典礼テクストを、ただ文献テクストとしてだけではなく、その挿絵も含めて考察するという点で貴重な研究者であり、それゆえに「日常生活シリーズ」の著者として白羽の矢がたったのだろう。

教会も修道院も、本質的には聖書とその内容の実践である典礼を具現化した施設である。たとえ建築史であろうとも美術史であろうとも、聖建築はその様式に先立って、典礼が機能する場であるという理解がなければ、面食らう場に多く出くわすのだろうと思う。アロイス・リーグルは「芸術意思」という概念で、様式の自律的展開プロセスを説明しようとしたが、宗教の「非合理性」を前にすると、いささか合理的に過ぎる説明であったかもしれない。その「非合理性」も、宗教芸術ならではの「芸術意思」の発露だと考えればよいのかもしれないが。

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