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Gotland under äldre medeltid [Medieval Sweden]

Lärbro stone at Gotland.jpg
Hugo Nilsson Yrwing
Gotland under äldre medeltid. Studier i baltisk-hanseatisk historia
Lund: Gleerup 1940, 383 p.

1. Gotland och den baltiska handeln under sen vikingatid och tidig medeltid
2. Gotland och Sverige före 1288
3. Parokialsystemet på Gotland under äldre medeltid
4. Artlenburgföraget
5. De tyska köpmännen i Baltikum
6. Jus Gutorum - iura Gotlandiae i Riga
7. Biskop Bengts brev för Mariakyrkan i Visby
8. Dubbelplebanatet vid Marialyrkan
9. Tyskar och gotlänningar inom östersjöhandeln oc striden mellan stad och land 1288
Exkurser
1. Om rigafragmentet av Visby tyska stadsrätt
2. Om traderingen av biskop Bengts brev för Marialyrkan i Visby

Källor och litteratur
Förkortningar
Tillägg och rättelser

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ゴットランドは現在スウェーデン領。バルト海最大の島である。中心都市ヴィスビーは世界遺産に登録され、とても美しい街である(らしい。私は行ったことがない)。

歴史家にとってゴットランドはとても興味深い島である。民族移動期にはピクチャーストーンと呼ばれるこの島独特のモニュメントを生み出し、ヴァイキング時代には北欧のどの地域よりも埋蔵宝が密度高く隠匿され、1361年にはデンマーク王ヴァルデマー4世が占拠、15世紀前半には王位を追放されたアルブレクトが拠点としてヴィタリエン・ブルーダーと手を結び、その後ドイツ騎士修道会国家が占領、1645年にスウェーデン領となった。中世には独自の法と歴史記述を持ち、近世以降にはイェータ人いずる地(の一つのオプション)として、ゴート・ルネサンスの舞台の一つとなった。

著者のイルヴィングはスウェーデンの歴史家。ゴットランド研究の第一人者である。彼が活躍した時代は、北欧中世史の研究がとても輝いていた時代である。本書以外にも何冊かゴットランドに関する研究書をものしている。残念ながらスウェーデン語であるため、ハンザ研究者ですら参照することはまれである。まともにゴットランド研究をしようと思えば、絶対必要なんですけど。日本語で読めるゴットランド研究は一本だけ。
高橋理「13世紀ヴィスビ・ドイツ商人による北方通商法の確立」『史学雑誌』88編11号(1979年)1615-59頁

スカンディナヴィアは海と島嶼の世界である。島嶼は決して陸の付属物ではなく、独立した歴史を持つ。ゴットランドはその最たるものであるが、エーランド島だって、エーゼル島だって、シェラン島だって、ランゲラン島だって、北大西洋の一連の島々だって、すべて陸とは必ずしも連動しない歴史を持っている。北欧の歴史家でさえこの厳然たる事実に注意を払うことはめったにないが、地域的特性に注目したスカンディナヴィア研究をすすめたければ、この視点は絶対に外せない、と思う。

本書のタイトルは「初期中世のゴットランド」。大陸やイングランドの研究をしている人は驚くかもしれませんが、スウェーデン史では13世紀まで「初期中世」です。北欧三国はいずれも、「中世」の前に「ヴァイキング時代」という、他の国ではありえない時代区分を持ち込んでいる。正直、こんな田舎根性丸出しのことをしているから、北欧史は「ヨーロッパ史」の仲間入りができないと思うんだが、便利だから私も使っている。

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