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Heilige und Reliquien [Liturgy & Music]


Arnold Angenendt
Heilige und Reliquien. Die Geschichte ihres Kultes vom frühen Christentum bis zur Gegenwart.
München: C. H. Beck, 2 Aifl. 1997(org. 1994), 470 S.

1. Zur Einführung
2. Im Umfeld: Griechen, Israeliten, Lateiner, Germanen
3. Das Neue Testament
4. Die Entfaltung der Grundgestalten
5. Askese und Sühne
6. Der Gottesmensch
7. Die "Guten" und die "Besseren"
8. Die Doppelexistenz: im Himmel und auf Erden
9. Ort und Zeit
10. Die Hagiographie
11. Die Reliquien
12. Erhoben zur Ehre der Altäre
13. Statue und Bild
14. Der Patronat
15. Dank oder Dornen
16. Die Sonderfälle
17. Kulmination und Umschlag
18. Derreformatosiche Einspruch
19. Die katholische Erneuerung
20. Evangelische Heiligenverehrung ?
21. Aufklährung und Kritik
22. Von der Romantik zum Ultramontanismus
23. Historismus und Säkularismus
24. Heutige Positionen der Kirchen
25. Die "Ersatz"- Heiligen
26. Ein Exempel historischer Hermeneutik ?
27. Zuletzt: Der christliche Heilige
Nachwort

Anhang
Anmerkungen
Quellen- und Literaturverzeichnis
Abbildungsnachweis
Personenregister
Sachregister

* * * * * * * * * *

1934年生まれの著者は、ミュンスター大学神学部教会史講座教授。初期中世の専門家であり、宣教と典礼という視点から初期中世社会を再検討した。本書では聖人と聖遺物という、霊的世界と物理的モノとの交換関係を宗教社会学的な視点から論じている。歴史学だけに裨益する内容ではないので、邦訳されてもよいと思う。

ケルンにはシュヌートゲン博物館という中世美術の博物館があり、そこではしばしば中世美術に関する展覧会が行われ、そのたびに貴重なカタログが刊行される。その一つに、
Anton Legner(hrsg.), Reliquien. Verehrung und Verklärung. Skizzen und Noten zur Thematik. Köln: Schnütgen Museum, 1989, 396 S.

という面白い作品があり、その巻頭論文「Der Kult der Reliquien」をアンゲネントが執筆している。

彼のハビリタチオンである、
A. Angenendt, Kaiserherrschaft und Königstaufe. Kaiser, Könige und Päpste als geistliche Patrone in der abendländischen Missionsgeschichte (Arberten zur Frühmittelalterforchung 15). Berlin - New York: Walter de Gruyter, 1984, 378 S.

には、いまなお一般史家に汲みつくされていない政治権力と教会権力の関係が盛り込まれている。パトリック・ギアリやピーター・ブラウンとテーマはしばしば重なるが、常に参照体系として典礼に立ち返るところがアンゲネント史学の特徴であるように思う。本書もそうであるが、聖遺物に関する研究も多く、美術史家にもしばしば参照さている。70才を超えたが、著作一覧を見る限りその研究意欲はまったく衰えていないように見える。

著者による典礼関係の論集として、
A. Angenendt, Liturgie im Mittelalter. Ausgewählte Aufsätze zum 70. Geburtstag. 2004, 489 S.

があり、こちらも初期中世史家には必携であろう。

なお聖遺物研究に関しては、近年デューラー研究で日本学術振興会賞を受賞した秋山聰東京大学助教授が、面白い論考をいくつか出している。
秋山聰「「地獄の枢機卿」アルブレヒト・フォン・ブランデンブレクによる美術振興 聖遺物崇敬と扮装肖像の文脈から」『西洋美術研究』(特集 宮廷と美術)12(2006), 24-46頁
同「聖なる見世物のための版画 ライン・マース地方の聖遺物展観と「聖遺物版画」」『東京学芸大学紀要(芸術・スポーツ科学系)』 57(2005), 69-83頁
同「祭壇上の聖遺物容器の配置について バーゼル大聖堂の場合」『東京学芸大学紀要(第2部門人文科学』55(2004), 171-185頁

こういう研究はもっと出てきてもよい。


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